第9回企業訪問 “ちょっとお話聞かせてください”

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本橋テープ株式会社」代表取締役「本橋真也」さんに、お話を伺いました。

 

織物について

織物は、縦糸と横糸を組み合わせることで、糸を一枚の布にします。
その作業を「織る」といいます。

その織幅の違いによって、広幅、小幅、細幅に分けられます。
広幅は、アパレルなどの洋服地、小幅は着物地や浴衣地など。
細幅は、
13cm未満のストラップや包帯、シートベルトなどの細い織物を指します。

 

細幅織物の工場を創業

昭和30年代、遠州では織物産業が盛んになり、吉田町でも遠州地方に習い
漁業に替わる産業として、始めたそうです。

細幅織物は機械も小さかったので、個人で始めるには都合
がよかったようで、
初代の「本橋茂雄」さんは、
1962(昭和37)年1月に「本橋テープ工場」を創業しました。
当時は、電気ケーブルの布被覆線や、消防用ホース、ファスナーの土台のテープ、
ストーブの芯などを作っていたそうです。


1960年代からはナイロン素材も扱うようになり、
1980年代には、吉田町では150軒あまりが織物業を営んでいたそうです。

 

付属品メーカーから、完成品を提案するメーカーに

2代目となる「本橋和野(かずや)」さんは、大学卒業後、地元の水産会社勤務を経て、「本橋テープ」に入社。

1986
(昭和61)年5月に、工場を法人化して「本橋テープ株式会社」を設立、代表取締役に就任しました。
「自己改革」を理念にもち、細幅織物のテープメーカーとして、新たな商品を次々に提案しながら市場を開拓しました。

3年に一度経営計画発表会を行い、将来何がしたいか】という目標に基づき、
社員一丸となって経営方針を決定し、
企業として自己改革に取り組みました。


1989
(平成元)年には、同業者と協力して、「静岡繊維工業株式会社」を設立。

1991
(平成3)年に、本社社屋を新設。

1997
(平成9)年に、川尻工場を新設。


2007
(平成19)年3月、「経営革新計画」を静岡県に承認され、
「付属品(テープ)製造メーカーから完成品メーカーへ提案する新分野の進出」を目指し、
反射材を織り込んだストラップ、昇華転写プリント技術を活用したフルカラーデザインのショルダーベルトなど、
細幅織物を活用した多数の商品を開発しました。
同年
10月には「静岡繊維工業株式会社」を統合し、牧之原工場としました。


2008
(平成20)年には第2倉庫・加工場を新設。

2012
(平成24)年には第3倉庫を、新設しました。


2013
(平成25)年には、2回目の「経営革新計画」を静岡県に承認され、
「伸縮可能で強度を併せ持つループ付き多機能細幅織物『ルーティー』の開発・販売」を目指しました。

 

環境に配慮し、地域に根付いた、働きやすい職場に

2014(平成26)年、「本橋真也」さんが、3代目代表取締役に就任しました。

7月には、社会貢献
事業として、「本橋テープ株式会社」「有限会社静岡木工」「美容室SLOW
「株式会社マルイチ」「ハニードロップ」の5社
が商工会と協力して、
「地域の子ども達に、地元の産業や仕事(技術・伝統・考え方)を伝え、知ってもらおう!」という思いから、
地域体験イベント「伝」を開催。
以来、毎年7月に行われ、参加企業も増えて、夏休みの自由研究
の場としても喜ばれています。


2016
(平成28)年4月には、牧之原第2工場を新設し、本社前に展示ショールーム、ショップを開設しました。


2017
(平成29)年7月に「ルーティー」の特許を取得、
その「ルーティー」を使用したネビラチェーンを「TOUGH HOOK」と名付け、商標登録しました。
8月には、「静岡県男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞」を受賞しました。
男女のみならず、老若男女が活躍できる職場づくりを目指す点が評価されたのだそうです。

11月、テープを編み込んで手作りするオリジナルブランド「拵(こしらえ)トート」のカラーオーダーシステムを開設。

2018(平成30)年3月、「平成29年度静岡県経営革新最優秀賞」受賞、
「経済産業省 中小企業庁はばたく中小企業・小規模事業者300社」の一つに選ばれました。


2019
(平成31)年2月、政府公報オンライン「中小企業も!働き方改革」のコラム(厚生労働省・中小企業庁)に、
経営革新を経て人財投資を推進」のテーマで、紹介されました。

4月、障がい者雇用第1
号として、支援学校卒業生を採用。

5月には、「本橋真也」さんが、
春の栄典にて業界の発展に貢献した功績が認められ、「藍綬褒章」を受章しました。

 

写真は、2019年7月に行われた「第6回 伝」の様子。

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2020年の「第7回 伝」は、21社の参加が予定されていましたが、
新型コロナウィルス感染防止のために残念ながら中止になりました。

そこで
その代わりに、Zoomを使用してリモートで行うオンラインイベントめざせ、テープマスターを開催。
自宅にいながら工場見学をした後で、事前に送られたキットを使って
ペットボトルホルダーを作るプログラムを実施しました。


本橋テープ株式会社は、2020(令和2)年度からは、リサイクル事業の取り組みも始めたそうです
従来なら工場で出る廃棄物は、産廃業者に送っていたそうですが、
リサイクル業者に送り、新たに再利用する取り組みを始めたそうです。


また、海外の原糸工場で出た廃棄物を再度糸にしたものも取り扱うようにし、
環境への意識の高いお客様への対応を強化していくそうです。

 

本橋テープ株式会社は、経営革新を経て、多様な「人財」のアイディアを尊重することの大切さに気付き、
高齢者の継続雇用、女性の活躍推進、障がい者施設との連携などに取り組み、

2070代の社員が働きやすい職場づくりに努めた結果、売り上げも増加しているそうです。

社是は、常に創造と研究心を逞しくし、自己改革を通して挑戦していきます
また、
人と生・遊・働をつなぐを理念として、細巾織物・テープの新たな可能性を生み出そうとがんばっています。

 

主力製品・商品

1.主力製品:細幅織物(テープ幅13cm未満)

  • 製造ポリシー:多品種・小ロット生産
  • 素材:ポリプロピレン、ナイロン等化学繊維原糸
  • 原反:原則50m巻き
  • 使用先:鞄・袋物副資材(鞄のショルダーベルト、補強資材等)
       :工業用副資材(耐震ベルトなど)
  • 鞄業界における市場シェア(国内鞄業界向け素材シェア、推定約7割)

 

2.自社細巾織物を素材とした消費者向け商品

 

会社情報

 

 

 

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