耳の不自由な人との具体的なコミュニケーション方法を紹介!

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耳の不自由な人とコミュニケーションを取ったことがあるでしょうか。
耳が聞こえる人と聞こえない人とでは、コミュニケーションの取り方が違うため
スムーズに意思疎通ができないことも多いです。
自分が喋っている言葉が相手に通じない、相手の話そうとしていることが分からない、
このような状態でコミュニケーションを取るのは難しいです。

そういう時に使われるのが手話や筆談などの方法です。

耳の不自由な人は、色々な方法を使って健常者とコミュニケーションを取っています。
しかし、健常者側がコミュニケーションの取り方を理解していなければ意味がありません。

この記事では手話がどういったものなのか、海外で使われている手話との違い、
手話以外のコミュニケーションの方法などについて紹介していきます。

 

日本で使われている手話に関する豆知識

手話が使える日本人のはっきりしたデータはありませんが、
一説には日本の人口の0.06%ほどとされています。
耳が不自由な人でも手話を扱える人は1割程度と言われているので、
まだまだ規模は小さいと言えるかもしれません。

日本において手話の歴史は明治11年頃に始まったとされていてまだ歴史は浅いです。
日本で初めて聾学校ができたのが明治11年で、古河太四郎という人物によって京都に設立されました。
それまで手話という言葉はなく、古河氏が耳の不自由な生徒たちが手話を使って話しているのを見て、
これをしっかり形にして教育に取り入れようと思ったのが聾学校を作るきっかけだったようです。


最初は耳に障がいのある人達が独自に日常会話に使っていた手話を、
言語的機能をもった物に変化させていき、日本手話の原型となりました。
日本手話が一般的に広まるようになったのは明治40年頃で、全国聾唖団体が結成されたのもこの時期です。

その後「わたしたちの手話」という本が発行され、全国に【日本手話】が広まったとされています。
しかし、これは健常者が扱う日本語とは体系の異なる【日本手話】と言われるものです。
多くの人に使われている手話は【日本語対応手話】と言われるもので、
【日本手話】とは全く別の物となっています。


【日本語対応手話】というのは、一般的に使われている単語を手の形で表したもので、
それを文章に当てはめている
ため健常者でも比較的扱いやすいという特徴があります。
そのため、【日本手話】よりも【日本語対応手話】のほうが多くの人に利用されています。

しかし、【日本語対応手話】回りくどい言い回しが多く、覚えるのに時間がかかるため扱いにくいと感じる
耳の不自由な人もいるようです。 手話の講習会などで教えられているものは基本的に【日本語対応手話】なので、
健常者にとっては【日本手話】よりも【日本語対応手話】のほうが親しみやすいかもしれません。

手話といっても、【日本手話】と【日本語対応手話】という2つの種類があり、
それぞれ全くことなる言語になっているので、手話を学ぶ時は注意したほうがよいでしょう。

 

手話が使えなくても耳の不自由な人とコミュニケーションは取れる?

手話が使えないからといって、耳の不自由な人とコミュニケーションが取れないわけではありません。
一番手軽なのは筆談を使ったコミュニケーション方法でしょう。
 

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筆談はペンと紙さえあれば耳の不自由な人と手軽に通じ合うことができます。
ただし、ただ文章を紙に書けばよいというわけではなく、スムーズにコミュニケーションを取るためには
ちょっとしたコツがあります。


まずはなるべく短い言葉を使うのが大切です。
自分が伝えたいことを事細かに文章にすると、やり取りに時間がかかってしまいますし
相手も疲れてしまいます。
伝えたいことを短い文章にまとめて紙に書くようにしましょう。
単語だけでも伝わるなら、文章にしなくても大丈夫です。


 

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少し慣れが必要ですが、相手も唇の動きを見て相手が話していることを読み取ることもできます。
読唇術読話などと言われる方法で、耳の不自由な人がよく使う方法です。
健常者が耳の不自由な人に話す時は、唇の動きを読み取りやすいように口を大きくゆっくり動かすようにしましょう。

また、口の動きだけでなく表情でも意志を伝えることができるので、
話したい言葉に合わせて表情を変えてみるのもよいでしょう
例えば「ありがとう」など感謝の言葉を伝える時は、明るい表情で話せばより相手に伝わりやすくなります。
ただし、読唇術はトレーニングをしている方でも、完璧に使いこなすのは難しいです。
口の動きだけでコミュニケーションを取るのが難しい場合は、筆談など他の方法と組み合わせるようにしましょう。


耳の不自由な人と気軽に会話できるように開発された、スマートフォンアプリがあるので
それを使うのも1つの方法です

よくあるのが、自分の喋った言葉を自動的に文字に起こしてくれるようなアプリです。
健常者の方はこれを使って喋りたいことを文字に起こし、その画面を耳の不自由な人に見せることで
言葉を伝えることができます。逆に文字を入力すると、それを読み上げてくれるようなアプリもあるので、
それを組み合わせれば健常者と耳の不自由な人がスムーズに会話できるようになるでしょう。

 

手話は世界共通の言葉ではない!国によってどんな違いがある?

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パラリンピックやオリンピックが行われると、色々な国の人達が集まります。
その時、手話を使って耳の不自由な人ともしっかりコミュニケーションを取りたいと思う方もいるかもしれません。
手話はどの国でも同じものが使われていると思っている方もいますが、実は世界共通ではありません
日本語や英語、韓国語など国によって独自の言葉があるように、手話にも国によって違いがあるのです。


例えば【食べる】という言葉を日本の手話で表現する場合は、
人差し指と中指で箸を表現しそれを口へ運ぶ動作を行います。
これは手話を知らない人でも、日本人なら【食べる】ことを表していると読み取ることができるでしょう。
しかし、箸を使って物を食べる習慣のない国では、この手話は通じません。
アメリカではパンを手で掴んで口へ運ぶ動作が【食べる】を表す手話です。

このように、手話は伝えたい言葉の動作を手の動きで表現するものが多いので、
文化や風習が違う国では全く通じないものがたくさんあります。

他にも【ありがとう】の手話は日本では手刀を切る動作が使われますが、
アメリカでは投げキッスをするような動作で表現します。


注意したいのが、同じ動作なのに全く違う意味になってしまう手話があることです。
親指を立てて前に出す手話ですが、日本では【禁止】や【ダメ】という意味を持っています。
しかし、アメリカでは【OK】を意味するのです。同じ手話なのに逆の意味になってしまうので、
アメリカの人と手話で会話する時には注意してください。

健常者でも自然とよく使われる手話が男女を表すものです。
親指を立てて【男性】、小指を立てると【女性】を表します。
これも日本ならではの表現で海外では通じません。
アメリカでは帽子のつばを持つ仕草で【男性】、帽子についているあご紐が【女性】という意味になります。

どの国の人とコミュニケーションを取るかで、手話の意味合いも大きく変わってくるので、
海外の人とやり取りをする時には手話の違いについても把握しておきましょう。

簡単な手話はこちらで紹介しています。
ぜひ、挑戦してみてください。>>>手話で会話をしてみよう

 

困っている人を助けるためにも
コミュニケーションの取り方を勉強しておこう

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自分は手話ができないから、耳の不自由な人とはコミュニケーションできないと
諦めている方もいるかもしれません。
しかし、ミュニケーションを取る方法は筆談読唇術アプリを使った方法など色々あります。

オリンピックやパラリンピックが開催されると、日本だけではなく海外の耳の不自由な人と
接する機会も多くなるかもしれません。
もし自分の周りに困っている人がいた時、何か手助けができるようになりたいと思っている方もいるでしょう。
そういう時のために、普段から耳の不自由な人とのコミュニケーションの取り方を勉強しておくことが大切です。
いざという時のためにやり取りできるアプリをインストールしておく、
手話や読唇術の勉強をしておくなど、しっかり準備をしておきましょう。

また、障がいのある方と接する時は気をつけたいことがいくつかあります。
こちらも参考にした上で、コミュニケーションをとることを心がけましょう。
>>>障がいのある方との接し方で意識したいこと

 

 

 

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